クリーンブースにおける清浄度とクリーンルームに必要なこと

クリーンブースにおける清浄度とクリーンルームに必要なこと クリーンブースとは、簡易的に高い清浄度の空間を作るための設備で、すでに建てられた建築物の内部での局所クリーン化やクリーンルーム内でさらに高清浄度化を行いたい時に用いられます。
移設も可能というメリットがあり、クリーンブースの清浄度はクラス10,000程度が一般的です。
クリーンルームでは、断熱パネルと空調設備、空気をクリーン化する機器が揃っている必要があり、ルーム内の温度や湿度が制御でき、室圧の設定も可能、清浄化された空気をルーム内に循環できるようにしてあります。
クリーンブースは塩ビシートを素材とするソフトウォールと、クリーン化機器が設置された構造が基本です。
クリーンブースはクリーンルームよりもコストが安く設置が簡易という大きなメリットがありますが、ソフトウォールに耐久性がなく、空調が無いため場所や季節によっては温度が上がる可能性があります。
また、基本的に下部が空いているので、地面を這う虫が侵入したりホコリが入って来ることもあるので注意しましょう。

クリーンルームとクリーンブースの清浄度とは

空気中の微細なゴミや細菌が問題となる半導体の製造や医療品、化粧品の製造、病院の手術室などでは、クリールームやクリーンブースを設置しています。
目に見えないゴミや細菌であっても、製品の品質や作業の出来に影響を与え、生産性を悪くするため、その対策として有効というのが理由です。
クリールームやクリーンブースにはレベルがあり、空気清浄度(1立方フィートあたりのゴミの大きさや数によって基準が決められている)によってクラス分けがされています。
クラス1~100,000まであり、数値が小さいほど空気清浄度が良いということになります。
ちなみにクラスは、10倍毎に分かれていますのでクラス8とか497とかいった細かな数値はありません。
このような空間では、ゴミの発塵の原因は人間にありますので、服装、入退室、持ち込めるものなどのルールがあり、厳しいところでは、入室前に体を洗わなければならないというようなところもあります。
設置するだけでは、空気清浄度を保てないということが言えます。